精神科を訪れる人が増えている背景としては社会的ストレスの影響があります。社会的ストレスの増加は精神的なバランスを崩す要因になるからです。例えば、コロナウィルスの影響で外出自粛期間が続くとストレスが溜まることにつながります。
他にも不況などによるリストラなども社会的ストレスの増加に繋がっています。社会が不安定になっていて、生きるのが辛く感じるときに精神科の需要が高まる傾向にあるのです。
また、日本人の気質という背景もあります。日本人は真面目に働くことが美徳とされているため、一生懸命働く人が多いです。一生懸命働いていると息抜きをする時間がないときもあるでしょう。
精神的に辛くても少々のことなら我慢して乗り越えようとします。しかし、我慢をしていると精神的負担がかかってしまい、その許容量を超えてしまうと自分ではどうすることもできなくなって精神科を訪れるというわけです。
真面目に働かないといけないという意識があるため、上手く休むことができないのは日本人特有の感覚と言えるでしょう。
精神科を訪れる職業として増えているのは、公務員やIT技術者です。公務員は真面目に働きすぎて、休むことができない人が精神科に通うようになります。さらに、悩みやすい人は精神のバランスを崩しやすいです。
IT技術者は長時間労働と一人で作業することが要因になることが多いです。締め切り間近だと休憩もできずに、残業して働くしかない環境も少なくありません。その上、一人で働いていると相談することもできずに悩みが大きくなってしまい、精神的なリスクを負いかねないでしょう。